ひとつの国会、二つの議会

誰が立法権をもつのか?

どのようにして、立法権と行政権はともに統治するのか?
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フランスの行政権について見てみましょう。日本人の感覚からすると、ちょっと引いてしまうところ(大統領の核兵器を作動する権利など)もありますが、大統領、政府、議会の権力関係がすこし解るのではないかと思います。次回は立法権をとりあげます。中学4年の公民教科書「明日、市民になる」(2000年版)に載っています。
行政権
・共和国大統領の権限はどのようなものか?
・政府の権限はどのようなものか?

閣議は毎週水曜日の午前中に、エリゼ宮でおこなわれます。写真は1997年の、ジョスパン政権最初の閣議
5月3日の憲法の日にちなんで、憲法について述べた、フランスの中学3年の公民教科書を紹介します。
フランス憲法
市民に奉仕する憲法第五共和制憲法は、シャルル・ド・ゴールが着想し、国民投票によって承認された後、1958年10月2日に発布されました。憲法は、市民の自由と平等を保障します。
憲法は、選ばれた代表者を介して、国民主権の機能を組織します。すなわち議会は立法権を、共和国大統領は行政権を、司法官は司法権を手にするのです。この[権力の] 分割は、一人の人物あるいはひとつの団体の自由裁量から市民を守ります。
シンボルは、一つの歴史である。 憲法への明記によって公式に認められたシンボルは、三色旗だけです。1789年に考案されましたが、その後採用されませんでした。なぜなら三色旗が平等のシンボルであり、あまりにも革命と結びついているからです。採用されたのは、1830年になってからです。今日ではフランスを示す標章として、誰もが認めています。