NHK番組制作局 教育番組センター(文化・福祉番組)
チーフ・プロデューサー
長井暁さんの記者会見発表文書(全文)
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橋下氏が、「民主主義では選挙により権力機構が作られ、その在り方で大阪市政の方向性が右に行くか、左に行くか大きく変わる」と発言。http://toyugenki2.blog107.fc2.com/tb.php/2544-0d4cc292 大都市の市長、さらに弁護士という肩書きを持った人物の発言ですから驚きました。学校の教育では、権力機構をつくるのは憲法、憲法を守るのが民主主義、自分の思い通りの政治をするのが独裁と習いませんでした?どこの国でも、権力を委託された者は、憲法に規定されたことを実現するように努力する任務があるのです。
橋下氏はかつて、選挙で選ばれた者は「白紙委任」されたのだと言いました。民主主義の発祥といわれた古代ギリシャでは、代表者を選ぶのではなく、法律を採用するために投票したのです。その法律の執行官はくじ引きで決めました。
12月16日、日本では総選挙が理不尽な結果を示しましたが、同じ日、私が住むブローニュ・ビヤンクール市では、ルノー工場の跡地であるセガン島の開発をどうするか、3案から選ぶ住民投票がおこなわれました。日本のどこかの市長のように、当選したら白紙委任ではないのです。投票の前に、説明会や住民討論集会が開催されました。

市役所の正面玄関に投票状の案内 街中のポスター
自民党の憲法改正案(前文)にたいする私なりの受け取りを記してみました。

リュシー・オーブラック*1 、レジスタンス、市民としての資格を学ぶ学校
もしレジスタンスが、ナチスに侵略された祖国を解放するために愛国的闘いを組織しただけであったら、歴史の本にジャンヌ・ダルクの英雄的行為のような描かれ方をしたでしょう。要するにフランスの外では、閉じられた歴史の章のなかで、兵士たちがあらゆる近代兵器を駆使して闘っていました。それにたいして国内では、男も女も、待ち伏せ、列車爆破、手榴弾や軽機関銃での戦闘行為によって、非合法の戦争をしたのです。ここでは、歴史の章は閉じられていないのです。レジスタンスは、ナチス侵略にたいする勝利から半世紀を経た現在においても、デモクラシーの価値と市民としての誇りを取り戻すために、フランス人そして人権の国に受け入れられた外国人が、自発的にレジスタンスへ参加した例として生き続けているのです。