私がイタリア・ファシズム、ドイツ・ナチズムそしてスターリニズムを最初に取り上げたのは、フランスの教科書がそれらをどのように扱っているかを知るためでした。それは思った以上に詳細であり、資料も豊富であることに驚きました。(もっともこの教科書は、文系と社会経済系(週4時間の授業)の高校の教科書です)私自身、この教科書で多くのことを学びました。
イタリア・ファシズムの結論のところでは、次のように書かれています。
「イタリア・ファシズムは、全体主義体制を規定する特徴を持っている。
①人権と個人の自由を軽視する。
②国家は個人と精神をコントロールしようとする至上の価値として現れる。
③戦争を賛美する。
④領土拡張主義と攻撃的な政策
ファシズムは、ドイツと日本に貢献し、第二次世界大戦を引き起すのに一役買った。」
ヒトラーは、ファシズムを徹底的に研究しました。そこでイタリア・ファシズムとドイツ・ナチズムに共通した特徴を挙げてみましょう。また日本の天皇制ファシズムとの共通点も考えてみましょう。