・演説、物語、ルポルタージュの主観的な部分、あるいは偏向の部分を判別することができる。
・理性による論証と権威による論証とを区別できる。
・情報を識別し、分類し、階層化し、批判的に捉え、距離を置くことができる。
・仮定と現実を見分けることができる。
・メディアについて学び、メディアの社会における位置および影響力を意識することができる。
・自分の個人的意見を形成し、それを再検討し、ニュアンスをもたせることができる(感情、偏見およびステレオタイプの影響の側面を意識する)。
フランスの市民教育の指導書より
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2002年1月25日の省令
第二課程(小学校1、2年)―ともに生きる
幼稚園では、人格の形成と社会生活の集団的特性の受容とのあいだの微妙な連関に努力を集中する。小学校の第三課程では、諸価値の自覚を目的とする。価値なしでは生徒の日常生活が結びつく様々な集団が意味を持つことができない。第二課程は、自分の行動についての自分の観点とはちがった観点をようやく受け入れ始めた子どもを就学させるので、二つの教育課程の重要な過渡期を構成する。
中学4年生の公民教科書より
フランスで、市民であること 「市民」という言葉は、少なくとも二つの意味をもちます。フランス国籍をもつ男女は、フランス市民です。この市民としての資格は、権利と義務を伴います。しかし市民として行動することは、フランス市民だけに限られません。フランスに合法的に住む外国人も、市民として生活するのです。すなわち経済の発展および社会生活に参加し、法に従います。
政府刊行物によって要約された市民の行動様式
市民であること―
ボランティアになること
ボランティア活動は、人の[能力の]開花、あるいは生活条件の改善をめざす活動に、いかなる報酬も要求しないで参加することです。
政府刊行物によって要約された市民の行動様式
市民であること―
それは陪審員になること
陪審員になることによって、市民は国家の三大機能のひとつ、すなわち司法権に参加することになります。