□政府のプログラム
国の独立を回復し、裏切り者を罰する
レジスタンス全国評議会CNRはプログラムを採用するとともに、次の声明を出した。最初に、解放を速やかに実現するために、CNRを構成する「運動、グループ、政党」の行動を統一すること。次にCNRの構成員の意思は、「解放後も統一を維持する」こと。
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1943年3月27日占領下のパリで、フランス国家の真の対抗権力である、レジスタンス全国評議会CNRが結成された。1944年3月15日CNRは、フランスの解放のためのレジスタンスと結集し、新しいフランスの基礎を打ち立てることを目的とした行動綱領を採択した。
史的唯物論
マルクスとエンゲルスにとっては、人が生存手段を生産する物的条件が、全ての歴史の基礎を構成する。各時代は、その生産力によって特徴づけられる。すなわち人口、資源、技術的知識、分業といったものが、その時代の生産関係を生みだす。すなわち古代における技術の不十分さは奴隷を説明し、19世紀の産業の発展は大量のプロレタリアの形成を説明する。それゆえ生産手段の所有のあり方は、その社会を究極的に説明する生産関係を理解する上で、もっとも肝要の問題となる。しかしながら人間は意識をもつ。マルクスとエンゲルスは、意識の本質について、世界が観念によって導かれるという考え方を否定した。ブルジョアは、自分が自由の名において行動していると思い込んでいるが、実際にその行動を導くのは、自分の利害である。そこからふたりは、観念そのものは、物質的条件の産物であるという結論を導き出した。
マルクス・エンゲルス「共産党宣言」―「人類の遺産を資料に歴史を教える」より
1848年2月、ドイツ、イギリス、ベルギー、フランスの労働者からなる共産主義者同盟のマニフェストが、ロンドンに現れた。ドイツの二人の知識人、カール・マルクス(1818年~1883年)とフリードリッヒ・エンゲルス(1820年~1895年)によって作成された共産党宣言は、20世紀にソヴィエト・ロシアの政治的・経済的プログラムに含まれ、以後各国における共産主義の後ろ盾となった。
「人類の遺産を資料に歴史を教える」という中学の教師用の本。1巻は中学1~2年向け、2巻は中学3~4年が対象。
1巻は古代(ギザの大ピラミッド)から16世紀(ナントの勅令)まで。
2巻はレンブラントからベルリンの壁崩壊まで。