フランス大統領選挙は、17年ぶりに左派が奪還しました。投票率81.5%は、フランス民主主義の健全さを示しています。
フランソワ・オランド候補 51.67%
ニコラ・サルコジ候補 48.33% 投票率81.5%、棄権率18.5%

オランド当選を報じる左派系の新聞 Libérationの一面「普通の男!」
*Normalを「当然」と訳していましたが、「普通の男」が適切であると思い、訂正します。
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パリジャン紙の5月3日付けに、「オランド―サルコジ討論を解読する」という記事がありましたので、あらましを紹介します。
<選挙運動>
あなたの選挙運動は、ほとんど目立ちません。有権者には、あなたが見えない。フランス2は、あなたを出演させなかった。そのことについて、どう思いますか?
―まず、それは事実ではありません。私は積極的に各地を訪問し、多くの市民とであいました。しかし現在の選挙の様子を見ていると、きわめて両極的ですね。まるで2頭の馬が千頭を争っているレースのようです。他の候補者については、メディアは大きく取り扱いません。たとえ私がエコロジストの主張を聞いてもらうために全力をつくしたとしても。フランス2の態度に関しては、スキャンダラスそのものです。マリーヌ・ル・ペンには三度も、出演する機会を与えています。それによって彼女は多数の視聴者を獲得したはずです。私が代表するエコロジストの考えに機会を与えないということは、その存在をすべて否定することです。公共サービスとして、あるまじき態度です!
<裁判、学校、宗教>
企業における男女間の賃金の真の平等は、どのように保証されますか?
―まず男女間の賃金の平等を保証しない企業に、税金クレジット[還付される税金を資産にどのくらい含めるか]を認めないようにします。また平等性と多様性がどれだけ守られているかの、年間の総括をつくらなければなりません。私たちは、女性がどれだけ採用され、昇進しているか等についても知らなければなりません。私は女性を昇進させ、臨時雇用をなくすために、余りにも短い時間の勤務にたいしては社会保障分担金を免除し、すくなくとも30時間の労働契約に対して徴収するようにしたいと思います。それから女性が社会活動に参加できるように、4万カ所に保育所をつくります。
緑の党のエヴァ・ジョリも魅力的な候補者です。記事は前回と同じく、パリジャン紙の「読者と対面」での読者によるインタビュー記事です。