今年のシャンゼリゼ通りのクリスマス・デコレーションは、昨年と同じ青色ダイオードで彩られました。写真は、コンコルド広場側から凱旋門を望んだところです。

振り返ると、コンコルド広場の向こうにある大観覧車も、雪の結晶でデコレーションされていました。

今年は、沿道に屋台のお店が並んでいます。

通りから右手に見えるレストランも、素敵なイルミネーションで道行く人の目をひきつけていました。

今年はこの光の球体をあちこちで見かけました。水に反射して、ファンタスティックな気分にさせてくれます。

夏にフランスがEU議長国になったのを記念して青色に照明されたエッフェル塔は、今も青いままです。青色ダイオードで省エネしているのでしょうか?
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労働調停判事の選挙 先月、自宅近くの幼稚園の前に選挙公示掲示板が設置されました。幼稚園で国政選挙や地方選挙がおこなわれるのは見てきましたが、掲示板には労働組合のポスターが貼られていました。労働裁判所の調停判事の選挙(5年任期)でした。日本の労働委員会の委員にあたるのでしょうか?失業者を含む2千万人の労働者が選挙人となるのです。勤務時間内に投票でき、雇用者はその申し出を拒否できないのです。
この労働裁判所は200年の歴史を有します。労働者の権利を守る上でとても大切な制度で、これまで重要な役割を果たしてきました。2006年には15万件の決定を下しています。私には、数年前に新雇用契約CNE(採用後2年間は、雇用主は解雇理由を提示することなく解雇することができる)による解雇を撤回させた決定が思い出されます。訴えの7割は調停が成立し、決定の4分の3が上訴されます。
12月3日におこなわれた今回の選挙では、投票率が25.5%と低調でした。
週35時間労働制の導入 2000年、当時のジョスパン社会党政権は、従来の週39時間にかわって週35時間労働制(オブリ法)を導入しました(20名以下の労働者が働く企業では2002年からの実施だったが、さらに5年間先延ばしされた)。この結果、約860万人(2人に1人)の労働者がこの労働時間短縮の恩恵に浴し、また実施後4年間に24万人の雇用を創出しました。労働単価の高等と競争力の低下が懸念されましたが、1時間あたりの労働生産性は4~5%上昇しました。
週35時間労働制をめぐる経過 週35時間労働制が導入されたとき、年間の法定超過労働時間の上限は180時間とされました。しかしこの法定上限は、2005年ラファラン政権(右派ー国民運動連合)の下で220時間に変更されました。また希望する労働者は、法定上限を超えて働くことが認められました。これは労働者と企業の間での合意に基づくもので、これを強要することはできません(労働時間選択の協定)
超過労働時間買い上げの道が開かれる フランスでは、未消化の有給休暇を、1年につき22日を限度として「貯蓄」することができ、また5年の期限で消化しなければならないという制度が1994年に実施されました。しかし2005年の改定では、この日数の上限も5年の期限も廃止されました。そして労働者は、1)休暇の貯蓄を現金化するか、2)団体年金貯蓄プランに振り込むか、3)休暇取得権利を数年間にわたり貯蓄するか選択するようになりました。そして2007年のフィヨン内閣による超過勤務時間の買い上げ報酬への免税処置が、超過労働時間の現金化の傾向へ拍車をかけたました。
<フランス労働条件豆知識>有給休暇日数 ひと月に2.5日、年間30日あるいは5週間
休暇となる祭日 10日。祭日が木曜日にあたると金曜日を、火曜日にあたると月曜日を休日扱いする
企業が多い。(フランスでは、橋pontを架けるという)