ひと月延びた。招集がかかって三度の延期の後のひと月である!それは人々が食糧不足に苦しむ、ひと月なのだ!この長かった待機の間、富裕身分は休眠を決め込んで、全てにかかる出費を引き延ばしていたことに注目しよう。働くことを止めたのにである。自分の腕と日雇い仕事でしか、その日の食い扶持を稼ぐことができない者は、仕事を探しに行き、見つからないときは乞食をし、貰いがないときには盗みをするしかないのだ。いくつもの飢えた一団が国内を荒らし回った。これらの集団は、抵抗があれば怒り狂って人を殺し放火をした。恐怖が遠くまで広がった。そして通信が途絶え、飢饉が増大した。荒唐無稽な話が無数に流布した。盗賊は、宮廷が金で雇ったというのである。宮廷はというと、その非難の矛先をオルレアン公の方に向けさせようとした。
スポンサーサイト