警官の列
日本の当局者が神経過敏になったのは、地震から半年後の同じ日の日曜日におこなわれたデモであった。デモ隊は、おびただしい数の警官の列によって包囲された。母親と子ども、キャラコの旗を掲げ、彼らの怒りを叫びに来た農民、「我々の農場と土地を返せ」、「福島の子どもを避難させよ」と、拡声器で音節を区切って訴える彼らに、警官は歩調を合わせるように、ゆっくりと歩いた。デモ隊が掲げた横断幕には、「私たちに、生活を返せ」、「自然エネルギーに転換しよう」と書かれてあった。午後の終わり頃になると、デモの様相が一変し、東京の街のあちこちで戦場と化した。


9・11脱原発にタブロイド1ページをつかって報道した、リベラシオン紙22日付を、やっと図書館で見つけました。だいぶ時間が経過していますが、紹介します。
5 SOCLE COMMUN(共通基礎学力)* 能力6:社会的・市民的能力→責任能力をもつこと:違いを認めること
* SOCLE COMMUN→2006年に新教育基本法(フィヨン法)が施行され、「知識と技能の共通基礎」を習得させることが重視された。
他人を尊重すること

映画INDIGENES(意味は植民地の現地人、邦題「デイズ・オブ・グローリー」)2006年のポスター
第二次世界大戦中、フランスと反ナチズム同盟軍の側に志願したマグレブ(フランス植民地)の青年たちを描いた映画。
皮膚の色のような外見上の違いは、ときどき否定的反応、それどころか暴力的反応さえも呼び起こす。この態度は、人間の平等、尊厳、権利を侵害する。


裁判所に出頭したMakam Traoréと、彼の弁護士、LICRAの代表、Rossillnクラブの代表
中学校では、生徒はみんな違って、みんな平等です。しかしある人たちにとっては、その違いが受け入れられず、拒否あるいは差別になっていくおそれがあります。
A生徒はみんな違っている

5ème(中学2年、日本の中学1年に相当)のクラスの生徒たち
すこし古いニュースで恐縮ですが、興味深い内容ですので紹介します。なお、原文は手違いのため掲載できませんでした。申し訳ありません。

9月13日付
大惨事から半年、情報の不足が批判され続けている。反原発パルチザンに、ふたたび動員がかかった。 日曜日の霞ヶ関は、道行く人の注意を引くこともなかった。しかし3月11日の大惨事と、それに続く原発の危機的状態以降、東京の心臓部にある殺風景な官庁街は、ほとんど毎週、原子力エネルギーの放棄を訴えるデモによって、活気を呈していた。

イル・サンジェルマン公園に、秋の花が咲き始めました。

今日から、collège 5ème(中学2年、日本では中学1年に相当)の公民教科書を紹介していきます。まず表紙ですが、上から「平等」、「多様性」、「連帯」と書かれています。
まず気がつくのは、小学校の公民教科書では tu(君)で呼びかけていたのが、中学校の公民では vous(あなた)と敬語を使い、大人扱いをしていることです。そして人と市民の権利宣言、世界権利宣言、法律などの条文が、あちこちにでてきます。各ページに、Que dit la loi?(法律には、なんと書いてあるの?)と、条文で確認させます。何のために法律があるか、理解させるためでしょう。
ではご一緒に、中学生になったつもりで学習していきましょう。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。第2章(安全のための責任ある行動)、第3章(市町村、県、地域圏の市民になるための準備)そして第4章のいくつかを除くすべてを紹介することができました。
いま、イル・サンジェルマン公園では、野外美術展が開かれています。朝日(8時半ごろ)が作品をくっきりと浮かび上がらせています。
長らくお休みして、申し訳ありませんでした。今日から復帰いたします。
すこし前の新聞になりますが、1ページ全面を使った菅首相についての記事(他は政局について)がありましたので紹介します。菅首相に好意的な内容になっていますが、原子力ムラについて触れるなど意欲的な記事です。

2011年8月28-29日付
菅直人は、あえて原子力ムラに立ち向かうすべを知らなかった辞任した日本の総理大臣は、国を脱原発の道へと向かわせた