放射性廃棄物はどのようにしたらよいのか?
collège4年(中学3年)の教科書「民主主義社会における科学と技術」より

常に監視が必要なのだ。それに2万5000年も危険物でありつづけるのだから。 風刺画家Pessin
質問 風刺画家Pessinは、何を批判しているのでしょうか?
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フランスでは、劇場型・誘導選挙報道はありません。マスコミは、各政党の主張を報道するだけです。大統領選挙は、泡沫候補を含めて活動の紹介も等時間で、すべて平等な報道です。政党のPRはすべて、同じ時間数で放送されます。どこかの国のように政党助成金ではなく、すべて国の負担です。決選投票に残った大統領候補の論戦では、両候補の発言の時間経過が表示されます。これがフランスの選挙です。ついでに政党を含めた各団体のPRも、日常的にテレビで紹介されています。市民教育の教科書では、全ての政党が紹介されています。つまり中学生は、全ての政党についての知識を持っているのです。
<評価>
1.子どもたちは、他の本を読むときも、違うこと、人種差別、連帯といった概念を使うことができるのでしょうか?子どもたちに、Yvan PammauxのClaquila, Krok et Porképikを読むことを勧めましょう。そしてこの本について討論し、他の人に説明することを。

物語の転回
二つの局面 拒絶されるよそ者と歓迎されるよそ者
次の二コマを比較する

「クスン!」「それに歩けるのかな?あいつ・・・」

「おれたちは、ちょっとペリカンに厳しくあたったかな・・・」
「あいつは、そのことを悪く思ってはいないよ。寛容の手本のようなものじゃ!」
「なんという気品だ!彼は素晴らしい!・・・」
絵本の発見
最初は、特別の指示を与えず読ませることです。その後で、一人ひとりに次の質問をします。
―あなたがなりたい登場人物はだれですか?それはなぜですか?
―あなたがもっとも好きな登場人物はだれですか?それはなぜですか?
―あなたがもっとも嫌いな登場人物はだれですか?それはなぜですか?
答えはもれなく書き留めます。これらの答えによって、絵本のメッセージがどの点まで捉えられたかを知ることができ、また読むことにたいする手助けをどのようにしたらよいかを知ることができるからです。そこで二度目の読書に入ります。その際、次のページに注意が向けられるようにします。

ビーバーの千口おじに「ついてこい」といわれてたヤカリたちは・・・

対象 小学校2,3年
動物と話せるインデアンの少年ヤカリの冒険物語。ヤカリは、迎えいれた人々の生活に迷惑をかける、迷い子で病気の、よそ者ペリカンを、友人たちに受け入れさせることができるか?
目的とする概念
連帯。他人の尊重と受け入れ。人種差別の拒否。違うということは、本当は厄介なことであり、受け入れた者たちの良心そして同情も限界に達することもある。
評価
私たちが採用したアプローチは、難しかったと思います。小学校1、2年の子どもたちの多くは、二匹のウサギの友情の物語とは違うものを、この絵本の中に見つけるまでに手間取ったことでしょう。
その難しさは、私たちが選んだ読書の仕方にありました。それは読書を、ただそこに何が書かれてあるかを確認したり、言葉を覚えることにとどまらず、会話が意味するところを推論したり、追究することであるとしたことにあります。困難にもかかわらず、私たちは、子どもたちが読書を学ぶのを援助することを先延ばしにしませんでした!
□寓話を読む。「犬と狼」
ラ・フォンテーヌの寓話の中の「犬と狼」は、自由と安全を交換する主人公を扱っています。
犬は、身の安全と餌の確保と引き換えに、自分の自由を放棄します(繋がれ、首輪をはめられることを受け入れます)。この取引は、狼とは成立しませんでした。狼には、いったん自分の自由を放棄し隷属を受け入れてしまうと、安全や食べ物さえも、主人の優しくもなり意地悪にもなりうる気まぐれさに依存し、ついには取り上げられることにもなることがわかっていたからです!こうしたことを説明したあとで、この寓話を朗読することもできるでしょう。難しい表現も明快になってきます。また犬と狼の出会いのシーンを、自分の言葉を使って、場合によっては寓話の対話を使って、生徒に演じさせることもよいでしょう。
6.みんなで復習
■もう一度、二匹の主人公のどちらが好きか?と聞きます。もし意見を変えた生徒がいる場合には、その理由をたずねます。
■物語の構成から、教訓の意味するところへ。鳥瞰図で出来事の場所を確認させます。そのうえで、重要なところだけ取り出して、短い物語を再構成します。それは二匹の主人公の友情の物語を超えて、自由の賛歌になります。
3.逃亡(P10~P13)
■黙読。この部分の表題をつけさせます(逃亡)。もっとも重要な表現はどれですか?
「ウサギの島」 文 J.MULLER、絵 J.STEINER
Editions Duclot、1978年、32ページ
対象 小学校2、3年
灰色の大ウサギと茶色の小ウサギは、ウサギの飼育工場の檻の中で肥え太らされていました。ある日、二匹は檻から脱出しますが・・・自由であることは、つねに危険がともないました。
自由について考えるための優れた絵本。つまり自由と安全は両立しうるか?刺激的な本でもある。つまり抑圧に満足することを告発しない。自由とは獲得すべき価値であり、脆い価値である。デカ灰ウサギのように、奴隷が束縛を好むこともある

ウサギたちは、身を隠すこともしませんでした。
犬はどこまでも追いかけてきましたが、それも道路まででした。そこで諦めて、ちょっと吠えただけで、道路を渡ろうとはしませんでした。
小川まで来た二匹は、草むらの中で横たわり、夜になるまでそこを動きませんでした。