今年の課題は、雇用、賃金、年金です。
パリで4万5千人、全国で35万人が、メーデーに参加しました。昨年の全労組統一メーデーの盛り上がりからみると、少し寂しいメーデーになりました。
今年は、CFDT, CGT, FSU, Solidaires, UNSA の5ナショナル・センターが合同しました。幹部の顔も見えます。
フランソワ・シェレックCFDT全国書記 ベルナール・チボーCGT全国書記(中央)
組合幹部のところには報道陣が押しかけます。
「年金、長持ちする解決策を。雇用、賃金、正義、連帯」 支給開始年齢の延長をめぐって、年金問題は大きな争点になりそうです。
「我々の年金を守ること、それは企業利益に税金をかけ、富を分配すること」 主催者団体に名を連ねたソリダリテの隊列です。
「今日の学生は、明日の年金生活者、60歳年金支給を守ろう」 フランスの学生は、老後の問題も考えています。
「経済危機の特効薬は、ここに金を回すこと、我々の賃金へ、我々の購買力へ、我々の社会的連帯保護へ、我々の公共サービスへ、雇用へ」
「彼らはここで働き、ここで生活し、ここにとどまっている!サン・パピエ(正規の滞在許可がない)に正規の滞在許可を!」 (滞在許可手続き)代行組合連合
「今日はギリシャ、明日はフランス?我々の雇用、賃金、年金に資金を回せ!危機、それは我々だ!解決策、それは我々だ!」
「年金ちょっぴり、それはサルコジに回そう」
「失業と短期雇用に反対。それは社会正義に反してるから。」
「今日、そして明日のために青年に投資せよ!我々を採用し、引き受けること。連帯。我々の雇用契約を重視すること。勤労学生の成功。」 学生同盟のスローガン。
「タヒチの復興にむけて、抑圧なしの建設をやろう!自由と基本的権利を尊重しよう。」
毎回、高齢者の参加を見かけます。この方もかっての闘士 militant だったのでしょう。敬意とともに、歴史を感じます。
犬の参加も時々見かけます。なにかを訴えているようですが・・・
27%、80%、40%と書かれた帽子をかぶった女性が、ビラを配布していました。「女性の所得は男性より、平均27%少ない。最低賃金SMIC以下の賃金を受け取る労働者の80%は女性。女性の年金は、男性より40%低い」と訴えています。2009年に誕生したOsez le Feminisme(思い切って、フェミニズム)というフェミニストの団体です。
最後に「年金60歳支給を守ろう!」と訴えた学生の隊列の熱気をお届けします。
スポンサーサイト
trackback URL:http://billancourt.blog50.fc2.com/tb.php/270-ed4c01ec
今回の記事は当サイト所定条件で無断転載など可能とします。 日本では経済団体などが「海外に比べて法人税が高すぎる。安くしないと海外に移転せざるを得なくなる」などと、法人税の減税を求めている。 しかし
「労働者派遣法のおかしな『改正』に反対する集会のご案内 (2010年5月16日、東京で)」の記事でご案内した「全国青年大集会2010」の様子...