投票すること、これは権利です。しかしこの権利は、全ての国にあるわけではありませんし、全ての時代にあったわけでもありません。
18歳になったら、私たちは市民です。
<吹き出し部分>
1789年 アンシャン・レジーム(旧体制)
「私たちは投票したいのです。私たちの代表を選びたいのです。(王室の)出費を管理したいのです」
「投票?」
1820年 税金を納めた額にもとづく選挙
「あなたは、投票するまでには裕福でない」
「あなたは投票できません」
1848年から 普通選挙
「彼は投票できますか?」
「ええ、普通選挙ですから」
「じゃ、私たちは?」
「あなたたち女性は、まだ投票できません。1944年にまで待ってください」
普通選挙は、貧富や職業の区別なく、全ての市民が投票する権利を持ちます。フランスでは、投票するためにはフランス人であることが必要です。そして大罪を犯してない限り、住んでいる市役所に行って、選挙人名簿に登録されます。18歳(1974年以降)から登録できます。(1791年は25歳以上、1848年は21歳以上でした)

国王、臣民、体制
何世紀もの間、ヨーロッパは国王たちによって統治されていました。国王たちは、自分たちの王国のことについて決めました。男も女も、国王たちの臣民です。フランスでは、国王が死ぬと、その長男が王位を継ぎます。革命まで、フランスの体制は専制政治でした。今日、スペイン、ベルギー、イギリスなどに、国王あるいは女王が残っています。しかしこれらの国には、選ばれた代表からなる議会があります。議会の専制政治、すなわち民主主義です。
フランスは共和国です。すなわち大統領がいて、法律を決める選ばれた議会があり、国を治める政府があります。世界には多くの共和国があります。しかし全てが民主的ではありません。
民主主義・・・国の全ての住民が、共同の生活について議論したり、組織したりできません!みんなにとって有効な決定をするには、市民が自分たちの代表を選ぶ必要があります。人びとの代表が全てを決める国は、民主的な国です。
独裁・・・全体国家は、選挙を組織しないか、形だけの選挙をおこないます。何人かが国民に意見を求めず、全てを決めます。全ての権力が一人か何人かの人間の手の中にあるとき、これを独裁といいます。
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