1789年、革命がフランスの歴史の中に決定的な転換をもたらします。1792年の政令によって、国民公会が王政の廃止と最初の共和制を宣言します。しかしながら、この共和制は、長くは続きませんでした。

第一共和制は、国民公会、総裁政府、執政政府を相次いで経験しました。第一共和制は、1804年の第一帝政の宣言とともに終わりました。ボナパルトは、ナポレオン一世の名の下に、皇帝であることを自ら宣言しました。そして絶対的権力を握りました。それからルイ十八世、シャルル10世、ルイ・フィリップの3人の王が、国を支配しました。
第二共和制は、1848年から1852年まで、4年間続きました。今度は第二帝政の大統領が、ナポレオン三世の名で、皇帝になることを宣言させました。
フランスは、1870年の普仏戦争のあと、第三共和制の成立とともに決定的に共和国となったのです。第三共和制は、1940年まで70年間続きました。1940年は、第二次世界大戦中の、ドイツによるフランス占領の年です。
第四共和制は1946年、つまり戦争の翌年に生まれました。第四共和制は、大統領の権限が弱く、政府がいくつも変わり、不安定でした。
1958年、フランスはアルジェリア戦争という難しい時期を経験しました。その時期の大統領だったルネ・コティが、国を指導し新しい憲法を練り上げるための政府の責任者に、ド・ゴール将軍を指名しました。これによって、私たちが今日その下で暮らしている、第五共和制が誕生したのです。
*前回の国、国民、国家のなかで、「国際的計画については、
重要性を持つ国家が受け持ちます。」と訳した部分は不適切ですので、「力のある国家」に訳し直しました。
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