
2004年11月7日パリでおこなわれた、人種差別に反対するデモ
⇒この写真を説明しなさい。そして横断幕の文字を完成させなさい。"Non a tous les..."(全ての・・・に反対)
⇒フランスの市民は、お互いの間で、平等に扱われているでしょうか?
⇒フランスでは、権力は誰に帰属しているでしょうか?
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校3年から5年までが対象です。(フランスでは小学校は5年まで)
人々の権利
フランスは民主主義の国です。これはフランスが、フランスで暮らす人々の権利を認めるということです。一方でフランスは各々の自由を守ります。すなわち、どの地方においても暮らす自由、結婚する自由、結婚しない自由、職業を選択する自由などです。他方で、フランスは全ての人間が同じ価値を持つことを認め、全ての市民が平等であるとみなします。すなわち、全ての市民が同じ権利をもち、同じ義務をもち、そしてある市民に禁じられることは、全ての市民に禁じられるということです。
市民に帰属する権利
フランスは、民主主義の国です。これは、権力が市民に帰属するということです。一人の人物あるいは一つの小グループは、他の人たちに自分の意思を押しつけることができないということです。市民は投票することで権利を行使します。すなわち自分がこの権力(市町村会議員、代議士、大統領など)を委ねてよいと思った人を選びます。これらの人たちが権力をもつのは、無期限ではありません。彼らは法律を尊重しなければなりません。そして選ばれて一定の期間が経つと、再び選ばれるか他の人に譲るかしなければなりません。
守るべき民主主義
フランスは、常に民主主義であった訳ではありません。昔は、全ての市民が平等ではなかったのです(例えば、ある人たちは金持ちであっても税金を払わなくてよい権利をもっていました)。そして権力は市民に属していませんでした(国王が一人で、全てのことを決めました)。
民主主義は、いつまでも確実に存在し続けるということはありません。つまりいつでも何人かの人が、民主主義を危機に陥れることもありえるのです。だから各々が、民主主義が尊重されているか、常に監視しながら守らなければなりません。
国民主権は人民に帰属し、人民は主権を、彼らの代表および国民投票によって行使する。いかなる人民の部分も、いかなる個人も、権力を奪取することを決めることはできない。
―1958年第五共和制憲法より
⇒この条文によると、フランスでは権力は誰に帰属するのでしょうか?
⇒人民が権力を行使する二つの方法とは何でしょうか?
⇒国民投票とは何か、辞書で調べなさい。
⇒権力をもちたいと思う人は(例えばだれかが大統領になりたいと思ったら)何をすればよいでしょうか?
そして私は?⇒他の人に、私の意志を押しつけたいと思うことがあるだろうか?

船は民主主義、フカは「不寛容」、「不平等」、「一党独裁」、「外国人嫌い」
⇒この絵について語りなさい。
⇒あなたが知らない言葉の意味を、辞書で調べなさい。
⇒フランスの民主主義は、どのように描かれているでしょうか?
⇒民主主義を脅かしているのは何でしょうか?
⇒フランスは、常に民主主義であったでしょうか?
⇒フランスは、これからも常に民主主義でありうるでしょうか?
討論―民主主義を守るには、私たちはどのように決起すればよいのでしょうか?
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