
フランス市民安全救助隊のメンバー
3月17日付メトロ紙で、仙台市内で困難な救助活動をおこなうフランス市民安全救助隊を取り上げています。現場の壊滅的で悲劇的な状況がわかります。フランス市民安全救助隊の皆さんの英雄的な救助活動に感謝し、生存者の方々の無事を祈り、無念にも犠牲になられた方のご冥福を祈ります。
東京から400キロのところにある仙台にいる。今夜の7時だ。仙台は、地震と津波が起こる前は、100万人が住む都市だった。今日はどうだろう?日曜日に出発し、100人ほどのフランス市民安全救助隊とともに現地に着いたばかりのフロラン・イベール中佐は、現地の様子を話してくれた。「全くぞっとするような光景だ」。彼の周りは一面、あらゆる種類の破片、泥が一緒くたになり、逆さまになった家、4メートル木の上に止まっている車など、幻覚かと思うほどである。この「どろどろしたもの」と同じ高さに、いくつかの死体が見える。「7時間ほどかけて、我々に任せられたゾーン(4キロ)を表面だけ捜索し、16の遺体を発見した。このことから、数メートルの破片の層の下には、多くの遺体が取り残されていることが想像できる」。戦場のような風景に加え、生存者と救助にとって過酷な空模様が、凍てついた白い布のような雪で覆うことを決意しているかのようだ。「我々は極めて困難な条件下で働くことになる。雪はますます酷くなるばかりだ。ハイチや2004年の津波に出動した古参の救助隊員さえ、この大惨事の規模の大きさにに言葉を失っていた」と中佐は語った。
さらにたちの悪い、もう一つの脅威がこちらを窺っている。放射能汚染である。彼らは処方学的な膜と放射能の濃度を測る感知器を装備している。「もちろん、我々はリスクを負っていると思っているが、しかし普段通りに作業をする。そのかわり、我々の任務は明確だ。もし汚染の脅威が明確に発表されれば、我々はここを離れなければならない」。昨夜、その状況が限界の入り口まで達した。市民安全局は、救助隊が仙台を離れ、350キロ北に撤退することを公式に伝えた。
ALEXANDRE NASRI
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