
政府
毎週火曜日に、共和国大統領の出席の下に大臣たちが集まり、フランスの政策を決定する閣議をおこなう。

1974年、政府の大臣に挨拶をするジョルジュ・ポンピドゥ共和国大統領(1969年から1974年)

この写真を見て、共和国大統領を見つけ、名前を言いなさい。

彼はいつ、共和国大統領になりましたか?

誰が閣議に出席しますか?

内務大臣、防衛大臣がいます。他の大臣の役職を言いなさい。

政府が行うことができる決定、そして行うことができない決定を挙げなさい。
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
政府
政府は、首相とそれぞれの領域の担当大臣、たとえば住宅大臣、国民教育大臣等のような大臣によって構成されています。政府は、フランスの政治を決定します。たとえば、環境を大切にすることを国の優先課題にすることを決定することができます。政府の決定は、憲法を尊重する者でなくてはなりません。政府は法律を提案します。しかし議決することはできません。政府は、行政権をもちます。すなわち法律を施行するのです。たとえば、自動車を運転するには、運転免許証が必要であると法律に定めます。政府は運転免許証を作成し、運転する人に手渡すシステムを作ります。
重要な手段
政府は、その使命を遂行するために、次のことを思うままに動かせます。まず、必要な職務をやり遂げる公務員です。たとえば、運転免許証や建築許可証を発行します。次に予算、すなわち遂行するために必要なお金です。このお金の大部分は税金です。これによって公共の活動の全てが可能になります。たとえば、病院を建設したり、無料である学校の教師の賃金を払います。それから警官や憲兵です。秩序を維持し、法律を守らせ、すべての国民の安全を見守る任務をもっています。
選ばれないが、責任をもつ
政府の構成員は、国民から選ばれる訳ではありません。共和国大統領から任命されるのです。従って政府の活動は、国民から選ばれた人、すなわち代議士によってコントロールされます。毎週、大臣たちは代議士の質問に答えます。
もし代議士が、政府がおこなっている政治に反対した場合は、代議士は政府を辞職させるよう議決することができます。その場合は、共和国大統領が新しい政府を指名します。
それに世論が政府に影響を与えます。国民が政府のやり方に同意できないと感じているならば、ひとりの大臣、あるいは政府全体が辞職することもまれではありません。
討論の柱―もしあなたが、青少年担当大臣になったら、どのような法律を提案しますか?

重要な手段
パリ(ベルシー)にある財務省と、所得申告書


この書類はなんと呼ばれていますか?

誰がこの書類を使いますか?何のために使いますか?

税金は、何に使われますか?

政府が任務と遂行するために、他にどのような手段を使いますか?

選ばれないが、責任をもつ
1958年の憲法からの抜粋
(第8条)共和国大統領は、首相を任命する。共和国大統領は、首相による政府の辞職についての申し出に基づき、首相の職を解く。共和国大統領は、首相の提案に基づき、他の政府構成員を任命、または免職する。
(第50条)国民議会が政府の施政方針を認めないときは、首相は政府の辞職を、共和国大統領に委ねなければならない。

誰が首相を選びますか?誰が他の大臣を任命しますか?

誰が大臣を辞職させますか?
そして私は?

人が私に責任を任せたとき、私はどのように行動すべきだろうか?
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