
1989年の火事 パリ

消防士

消防士は何をしていますか?

消防士は、何を危険にさらしていますか?

消防士はなぜ、こんなことをしているのですか?

消防士が人の命を救うために出動するのは、他にどんな時がありますか?

消防士は、全員プロですか?
そして私は?

私が消防士を見たとき、どんな反応をするだろうか?
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
安全である権利
フランスでは、安全は、市民の基本的な権利のひとつです。それは、もし誰かが危険な目にあっていたとしたら、その人を助けるためにあらゆることをしなければならないということです。また何人も、誰かを傷つける権利、不当に逮捕する権利、そして法に定められ、かつそれに当てはまると判決される以外の理由で監獄に入れる権利を持っていないということです。
国は、国民の安全を保障する義務があります。すなわち誰もが平安に暮らすことが出来るよう監視し、危険な目にあっている人を助けます。そのために、警察官、憲兵、消防士といった多くの職務があります。
消防士
フランスには、25万人の消防士がいます。ある消防士たちは、プロの消防士です。他人の安全を守ることが、彼らの仕事です。そして命がけで任務を果たします。その他に、ボランティアの消防士もいます。彼らは職業を持っています。しかし自分の自由な時間を使って、危険な目にあっている人を助けるために待機しています。消防士は、男性も女性もすべて勇気があり、命を危険にさらすこともあります。それは火事の時(彼らは火の兵士と呼ばれています)、人が溺れている時、嵐の時などです。事故の時には、けが人に応急手当をし、病院に運ぶために出動します。
警察官および憲兵
フランスには、15万人の警察官と10万人の憲兵がいます。これらの男性および女性は、秩序を守り、法を執行します。彼らは、だれもが自分の生命や財産を心配することなく、安心して暮らせるよう監視します。そして法を守らない人が他人を傷つけるのを防ぎます。警察官と憲兵の一部は、道路を巡回しながら、安全であるかを監視します。その他は、緊急の電話がかかったときに出動します。警察官も憲兵もいなければ、法は適用されないし、私たちの安全も保障されません。
討論の柱―警察官や憲兵は、私たちをうんざりさせるためにいるのだろうか?

安全であることの権利
5条 何人も、自由で安全である権利を持つ。
(人権と基本的自由を守る欧州条約 1950年)
2条 全ての政治結合の目的は、人間の絶対に取り消すことができない自然権を保全することである。これらの権利は、自由、所有、安全および抑圧に対する抵抗である。
(人と市民の権利宣言 1789年)

二つの条文は何を言っていますか?

フランスおよびヨーロッパでは、どんな権利が認められていますか?

安全とは何か説明するために、例を挙げてください?

2004年、Marignaneの空港で、警察官が荷物の検査をしている。

2003年、Ille-et-Vilaineで、憲兵が速度測定をしている。
警察官は市民で、憲兵は軍人です。それが分かるように制服を着ています。しかし警察官や憲兵の一部は、捜査のために目立たない服装をしています。

警察官は何をしていますか?(上の写真)

憲兵は何をしていますか?(下の写真)

彼らは、どんな資格で法律を守らせるのですか?

彼らは、誰を守ろうと努力しているのですか?
そして私は?

警察官や憲兵を見たとき、私はどんな反応をするのだろう?彼らの仕事が私を守ることだと私は認識しているだろうか?
スポンサーサイト
trackback URL:http://billancourt.blog50.fc2.com/tb.php/429-3ed623a2