
多様性と統一性

欧州連合、2006年ヨーロッパの日のためのポスター
あなたのヨーロッパ、民主主義、対話、討論
5月9日―ヨーロッパの日

このポスターについて説明しなさい。

このポスターは、誰がつくりましたか?

このポスターは、どんな価値を主張していますか?

欧州連合の主な加盟国を挙げなさい。
そして私は

私は、学校そして校外の日常のなかで、これらの価値を尊重しているだろうか?
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
多様性と統一性
欧州連合は1957年につくられ、ヨーロッパ27か国が加盟しています。この連合は、ヨーロッパ大陸に平和を構築し、その経済を発展させるために段階的に組織されました。加盟している国はさまざまです。一部の国は豊かですし、他の国はそれほど豊かではありません。異なった言葉で話し、文字も同じではありません。そして各国に住む人々は、さまざまな宗教(カトリック、プロテスタント、ギリシャ正教、イスラム教、ユダヤ教など)を信仰します。
しかしこれらの国は、同じ歴史を持っているのです。古代、キリスト教化、中世、ルネッサンス、啓蒙の時代、産業革命そして20世紀の二つの世界大戦です。また一つの文化および共通の価値も持っています。すなわち家族構成、労働の組織化、各個人の重視、とりわけ子ども、民主主義、人権を重視することです。
共通の理想
欧州連合の第一の目的は、広大な平和の地域をつくることです。過去には、加盟国同士が互いに戦争しました。今日ヨーロッパの人々は同盟を結び、対話や討論によって、自分たちの意見の不一致を解決します。
同時に欧州連合は、ヨーロッパそしてそれ以外の世界における民主主義と人権(すべての人の自由、平等など)を強めるという目的も持っています。
最期に欧州連合は、加盟国のあいだの連帯を発展させます。すなわち、より豊かな国は、そうでない国を援助し、もし加盟国が困難に遭遇したとき(例えば自然災害に見舞われたとき)は、他の国が援助の手を差しのべます。
討論の柱―欧州連合は、私たちに関係があるのだろうか?

共通の理想―平和
いつか、武器があなたの手から、そしてあなた自身から、離れる日が来るだろう!いつか、戦争が不条理に思える日が来るだろう。そしてパリとロンドン、ペテルスブルグとベルリン、ウイーンとトリノ、ルーアンとアミアン、ボストンとフィアデルフィアの間に戦争が不可能になる日が来るだろう。
いつか、あなたたちフランスが、あなたたちロシアが、あなたたちイタリアが、あなたたちイギリスが、あなたたちドイツが、あなたたち全てが、大陸の諸国民が、あなたの明瞭な価値と、あなたの輝く個性とを失うことなく、至高の統一性の中に真から溶け込み、そしてヨーロッパの友愛を築く日が必ず来るだろう。ノルマンディ、ブルターニュ、ブルゴーニュ、ロレーヌ、アルザス、わたしたちの全ての地方が、フランスに溶け込むように。
いつか、もはや戦場がなくなり、市が交易に広がり、精神が理念に高まる日が来るだろう。いつか砲弾や爆弾に、人民の投票や普通選挙が取って代わる日が来るだろう
1849年8月21日におこなわれた平和会議における、ヴィクトル・ユゴーの演説より

この文の作者は誰ですか?

この作者について、彼はどんなことがを予想しましたか?何と比較しましたか?

彼は、ヨーロッパ諸国の間の同盟について、どんなことを予想しましたか?何と比較しましたか?

この文は、欧州連合が生まれる100年以上も前に書かれました。ヴィクトル・ユゴーの言ったことは実現しましたか?

共通の理想―連帯

ポルトガルの山火事を鎮火中のフランスの散水飛行機、2005年夏

この写真について語り、説明文を読みなさい。

加盟国の一つが困難にあるとき、欧州連合の加盟国はなぜ連帯を示すのですか?
そして私は?

私は、仲間やクラスの中で、連帯を示すために何をしているだろうか?
スポンサーサイト
trackback URL:http://billancourt.blog50.fc2.com/tb.php/446-ebf1907b
かたや、清々しい表情で「おはようございます!」
片や、イライラの頂点である。
仲間の会の自治会役員選挙で、会長になったリュウくんと落選したカゴさんの一夜明けた好対照の今朝の表情。
仲間の自...