
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
みんなが関わる
人々が同じグループに属しているという気持ちを抱いたとき、またグループの一員になったことで、グループのすべての人と関わりをもつようになったとき、連帯が生まれます。連帯は、無関心の反対です。
連帯は、家族、友達グループ、クラスのなかに存在します。連帯は、国民をも一つにします。ある地方に大災害が起こったとき、その他の地方は、心を痛めます。連帯は人類すべてをも一つにします。そして一人ひとりが、最も遠くの地域に住む人に起こった出来事に関係するのです。すなわち連帯は、私たちが同じ世界に住む市民であることを、私たちに思い起こさせるのです。連帯は、新聞、ラジオ、テレビによって知る情報によって、さらに強まります。すなわち誰も、地球の裏側で起こっている惨事について知らないとは言えないのです。
みんなが参加する
連帯を感じると、助けが必要な人々を助けるために行動したくなります。数カ国によって創設されたユニセフ(国際連合児童基金)、赤十字、世界の医師団といった非政府組織がこの連帯を組織します。いくつかの組織は、時には、戦争、飢饉、自然災害(干ばつ、台風、洪水、地震など)の犠牲になった人々を助けるために、緊急の人道的支援をします。食料を配給し、意思を送り込み、避難した難民に住居を用意します。他の組織は、住民の生活条件の長期的な改善をおこないます。すなわち子どもに予防接種をし、健康センターや学校をつくる活動をします。
討論の柱―国際的連帯に参加するために、私たちに何ができるだろう?

みんなが参加する―もっとも貧しい生活を改善する

ニジェールにおける、国境なき医師団という団体による子どもへの予防接種活動、2005年

この場面を説明しなさい。

この写真は、世界のどこで撮られましたか?

援助を必要とする住民を助けるためにきたこの団体は、何をしていますか?

援助を必要とする住民を助けるために出動する他の団体を挙げなさい。

みんなが関わる
2004年12月26日、地震がインドネシアで起こり、インド洋側の沿岸を津波が襲った。そして2万人が亡くなり、100万人以上の人がすべてを失った(家族、家、仕事の道具など)。ラジオは、次々と大惨事の様子を知らせ、テレビは恐ろしい情景を流し続ける。すべての大陸は、直接この惨事を見守り、世界中が衝撃を受けている。津波の何時間か後には、すべての人に連帯を呼びかけるために国際機関と団体が結集した。彼らは、数週間後そして数ヶ月後に、生存者を援助し、大惨事の後片付けをし、荒廃した地域を復興させるために充分な募金を集めた。いくつかの団体は、前年の1年間に集めた額を超える募金を、津波の後の1週間で集めた。これは、世界中が自分に関わることだと感じ、連帯したことの証明である。

2004年、アジアで何が起きましたか?

その他の世界は、惨事のことをどのようにして知りましたか?

世界の反応はどうでしたか?

世界が関わりがあると感じた、他の状況を挙げなさい。
そして私は?

いつも世界で何が起こっているかを知っているためには、私は何をすればよいのだろう?

みんなが参加する―緊急援助

インドネシアのランバロに設置された、子どもの生存者のためのユニセフのテント、2004年
1946年に設立されたユニセフ(国際連合子ども基金)は、世界の国々の代表が集まり、子どもを援助しています。

避難した人たちを助けるために、この団体は何をしていますか?
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