
これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
水を節約する
人間はますます多くなり、一人ひとりの水の消費量は増え続けます。農業用水、工業用水そして家庭で使う水・・・ところで、真水の資源は無尽蔵ではありません。豊かな国は、近代的生活様式(浴室、庭、プール、車の洗浄など)によって、またいつでも簡単に使うことができるので(水道水)、大量の水を消費します。持続可能な発展の枠組みでは、入浴ではなくシャワーを使います。なぜならシャワーは、入浴の4分の1の水を消費するだけだからです。そして歯を磨いたり、石けんであらっている間は、蛇口を止めます。庭の水やりには、溜めた雨水や野菜を洗った水を使います。
エネルギーを節約する
近代的な生活様式は、大量のエネルギーを使います。移動、暖房、照明そして電気機器を使うときなどです。ところでエネルギーの消費は、地球の資源の浪費と、地球温暖化の原因になります。
一人ひとりは、エネルギーの消費を制限することができます。暖房の温度を上げるかわりにセーターを着るとか、部屋を出るときに照明を消すとか、使っていない電気機器(テレヴィジョン、コンピュータ、ハイファイセットなど)の電源を切るとか、一晩中つけっぱなしにしないことです。水道の水を飲むことも、エネルギーの節約になります。容器に入った水や他の飲料水を工場から販売店へ、そして販売店から家へ運ぶのにもエネルギーを使います。
全てにたいして節約家になる
消費社会は、多くのものを、いつでも自由に消費できます。そして浪費する機会が多くなります。一人ひとりは消費を制限することで、責任ある行動をとることができます。例えば、紙の製造には多くの水とエネルギーを必要とします。ノートの紙を使い切ること、紙の裏側にも書くこと(例えば下書き)、ちらしや宣伝ビラの受け取りを拒否することなども、紙を節約することになります。そしてまだ使えるものを捨てないことです。取っておいて、他人にあげたり売ることもできますし、故障したら修理することができます。「流行おくれ」になってもまだ使えるものは取っておき、新しいものが発売されてもすぐ買わないことです。なぜなら広告は、私たちに欲しいと思わせるからです。
討論の柱―私たちのクラス、学校では、どうしたら浪費とたたかうことができるだろうか?

水を節約する


この絵について説明しなさい。

水の浪費ではないのはどれですか?

水の節約ではないのはどれですか?

なぜ水を節約しなければならないのでしょうか?
そして私は

私は歯を磨くとき、蛇口を閉めているだろうか?

エネルギーの節約


この絵について説明しなさい。

どこでエネルギーを使っていますか?

どこでエネルギーを浪費していますか?

それぞれの場面で、エネルギーを節約する方法を挙げなさい。
そして私は

私は必要ない時に、明かりをつけっぱなしにしていないだろうか?冬の寒い日に、セーターを着るかわりに暖房をつけっぱなしにしていないだろか?

全てにたいして、節約家になる
ちょっとしたことで、紙の節約ができる
―広告物を受け取らない。
―両面コピーをする。
―印刷してある紙の裏側を、下書き用として使う。
―印刷用紙は、リサイクル紙を使う。
―メールを優先する。
―過剰包装を避ける。
紙は、5回まで再使用できる。Raincoast Book出版社の「ハリーポッターと不死身の騎士団」カナダ版は、100%再生紙が使われている。
Robert Pince「エコ市民であること」Mature et decouverts, 2005年より

紙を節約するには、どんな方法がありますか?

紙を節約することは、どうして必要ですか?
そして私は

私は、片面しか使っていない紙を捨てていないだろうか?
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