これは、Education a la citoyennete (市民としての資格を学ぶ)という教科書で、小学校4年(フランスでは小学校は5年制)、10歳くらいが対象です。
ゴミを減らす
フランス人は、年間一人あたり360キロのゴミを捨てています。子どもは毎月、自分の体と同じ重量の残飯を捨てています。ところでこれらのゴは、地球が私たちに恵んだ資源の一部です。そして資源を破壊することは、汚染と地球温暖化をもたらします。一人ひとりの市民は、自分たちのゴミを減らすことができます。すなわち包装の少ない商品を選ぶ、使い捨て製品を使わない、小さくなった衣服、読まなくなった本そして遊ばなくなったおもちゃを譲ったり売ったりする、壊れたものを修理する、まだ使えるものを買い換えない、買うよりも借りることを優先するなどです。
ゴミを選別する
しかし全てを取っておくことはできません。廃棄するものを選別することが始まっています。
いくつかの廃棄物は、環境にとって危険です。この場合には、電池をお店に持っていく、薬を薬局に持っていき、無害にする処置をしてもらいます。壊れた電気製品も、電気店に持っていくか、ゴミ集積所に置きます。
リサイクルできる製品もあります。ガラス類は、溶かして新しい瓶になります。ボール紙、紙、新聞紙は、別の紙やトイレット・ペーパーに生まれ変わります。プラスティックの瓶から、別のプラスティック製品や「ポリエステル」の繊維をつくることができます。缶詰の缶や瓶の栓は、溶かして別の缶をつくります。植物のゴミ(刈り取った芝生、野菜や果物のくず)は、堆肥になります。その他のゴミは焼却しますが、その熱を利用して、何軒かの住居を暖房できます。製品をリサイクルし、焼却しないためには、一人ひとりが分別し、いろいろな容器の中、あるいは市が設置したコンテナの中に捨てます。みんな、分別の色を知っているのです。
討論の柱―私たちのクラス、私たちの学校では、どうしたらゴミをもっときちんと管理できるだろうか?

ゴミを減らす

(上段左から)
使い捨てを止めると宣言!→使ってないものを活用する取り組みを始める!→有害なものを避ける!
(下段左から)
浪費を追放する!→流行が常に最高ではないと、君に言いたい!→借りることが一番!
ゴミを減らす運動 www.preventiondechets.fr/junior

このポスターは、あなたにどんな忠告をしていますか?

なぜゴミを減らさなければならないのですか?

ゴミを減らす他の方法に、どんなものがありますか?
そして私は

まだ使えるものを、最後に捨てたのは何だっただろうか?

ゴミを選別する
(左から)
◇電池、薬、電気機器→買った店→無害となる処理をする
◇紙、新聞、ボール箱→専用のゴミ箱→紙、ボール箱、トイレット・ペーパーとして再生
◇缶詰の缶、瓶の栓、金属製の瓶→専用のゴミ箱→瓶、缶詰の缶として再生
◇プラスティック、牛乳などの容器→専用のゴミ箱→プラスティックの容器、ポリエステルの布地として再生
◇ガラス容器→コンテナあるいは専用のゴミ箱→瓶や壜として再生
◇果物の皮、庭の草→専用のゴミ箱→堆肥
◇その他のゴミ→「ごちゃ混ぜ」のゴミ箱→焼却、熱は住居の暖房に利用

これらのゴミは、それぞれどうなるのか説明しなさい。

あなたの街では、それぞれのゴミが、どのようなゴミ箱で回収されるか知られていますか?瓶は?紙は?プラスティックは?野菜のゴミは?残りのゴミは?
そして私は

私は部屋の中で、全てのゴミを同じゴミ箱に入れていないだろうか?分別をしているだろうか?
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