デモコースの変更 昨日、メーデーを取材に行きました。これまでレピュブリック広場からバスチーユ広場までがデモコースだったので、インターネットで確認もせず行ったのが間違いでした。メトロもそれらしき雰囲気もなくちょっと不安になっていたんですが、広場に行くとガランとしてます。ベンチの人に聞くと、バスティーユ広場だと教えてくれました。急いでバスティーユに行くとそこは解散地点でした。そういうわけで、デモコースを、解散地点から出発地点まで歩く羽目になりました。ようやくカルチエ・ラタンでデモ隊に出会うことができました。
労働運動史上初めての8主要労組の統一メーデー 昨年は久しぶりにCGTとCFDTの共催で、ソリダリテの連呼でしたが、今年は8主要労組が統一メーデーをおこないました。これはフランスの労働運動史上初めてのことだそうです。デモは2時30分にダンフェール広場をCGT-FOが出発、最後尾の隊列は7時にバスティーユ広場に着きました。(夏時間なので9時近くまで明るいのです)今年の合言葉は、UTOPISTE DEBOUT R ÊVE GÉNÊRALE(立て、ユートピアを愛するものよ!みんなの夢を描こう!でしょうか?)でした。
フランスでは、日本のようにデモの前に集会はありません。音楽を合図に、行進が始まります。この音楽がインターナショナルであったり、ハード・ロックであったり、年によって違います。また行進中は日本のように、シュプレヒコールなどで外向けにアピールしません。みんなで行動しよう!やる気を起こそう!あるいはサルコジ大統領を揶揄した歌で盛り上げます。 またフランス各地におけるデモ参加者数が紹介されるたびに歓声があがりました。
横断幕には「購買力、雇用、35時間労働、健康、年金。資本主義が『説教を垂れるな』。我々の賃金を上げろ。」と書いてあります。
会場で配られた「共産主義万歳」の旗を手にした子
パリのメーデーは国際色豊かです。これはボリビアの隊列、トラックに楽団が乗り込んで、ラテン音楽を演奏していました。横断幕には「新憲法万歳!」と書いてありました。
この写真を撮り終えたとき「これ、普通の靴じゃないのよ」と言葉が返ってきました。「誰かに投げつけるんでしょう?」と応じると、「大当たり!サルコ(大統領)に投げつけるのよ。」といって大笑いしました。
「GDF(フランスガス公社)民営化反対。EDF(フランス電力公社)との100%公営による合併賛成」と書いてありました。
ダルコス教育改悪法案を葬り去ろうというアピール。研究職の隊列でした。
太鼓とタンバリンの激しいリズムに合わせて踊る参加者たち。「メーデーは、こうして楽しまなくちゃいけないわ」という感じです。
「ボク、つかれちゃったよ・・・」
高校生の隊列です。今年は少なめでした。
沿道のビン回収容器の上で「誰もやられっぱなしのままじゃおかないわ!(このおとなしい)カルラだって!!!」と、なんとも勇ましい文句を書いた紙を掲げるカルラちゃん。写真を撮ったら裏も見せてくれました。そこには「ニコラ(サルコジ大統領のファーストネーム)、労働者は人間よ。ロボットじゃないわ。」
犬もミニステッカーをつけて参加。
カメラを向けるとポーズをとってくれました。なんとも誇らしげです。
スポンサーサイト
trackback URL:http://billancourt.blog50.fc2.com/tb.php/51-bdbff78b