
権力の分離
モンテスキューによれば、「権力が権力を抑制しなければならない」。すなわち立法権(法を決める)、行政権(法を適用させる)、司法権(不法を抑止する)を同じ人たちに委任できません。そうでないと、独裁になる恐れがあります。

民主主義は契約
市民は、国を運営する責任を代表者に委任します。この委任は一時的なものでしかありません。主権は国民に属するのです。国民は投票によってリーダーを替えることができます。またデモをしたり、行政裁判所あるいは憲法院に訴えることによって、決定に異議を唱えることができます。

多数派の規則
すべての民主主義の国において、リーダーを決めるとき、あるいは法案を採決するとき、多数派(半数を1議席以上うわまわる)が優位を占めます。
しかし批判したり、他の解決策を提案する少数派の権利は、尊重されなければなりません。多元主義、政権の交代は、民主主義に活力を与えます。
第五共和制の近年の歴史は、権力の座にある政治家や政党が変わることをフランス国民が望んでいることを示しています。
<質問>
1.いくつかの異なった権力とは何ですか?民主主義においては、それらの権力はどのように割り振られますか?「権力が権力を抑制する」という表現を説明しなさい。
2.政府に対して反対できるのは、どのような条件の下で可能ですか?
3.民主主義においては、どのように決定がなされますか?
フランスの中学4年(日本の中3)の教科書「市民教育」から
スポンサーサイト
trackback URL:http://billancourt.blog50.fc2.com/tb.php/640-41a709cc