1.連帯、それは助け合うこと
連帯する、それは助け合うことであり、相手に友愛を示すことです。そして人と人とのつながりを意識することです。
連帯は、無関心と正反対のものです。連帯すること、それは他人を尊重し、より公平な社会をつくることであり、不平等をなくすことです。それは市民の、あるべき態度なのです。
2.ともによく生きるために連帯する
連帯は、まいにち家族の間で、中学校の中で、あるいは街の中でおこなうことができる自発的な行為です。眼が見えない人に本を読むこと、子どもの宿題を手伝うこと、輸血をすることは、その例です。
中学で新しい仲間を迎えること、恥ずかしがり屋の仲間をひとりぼっちにしないこと、個人的な困難を抱えている仲間をソーシャル・ワーカーのところに連れて行くことは、連帯の行為です。
連帯の原理
1946年憲法の前文
「国は、個人および家族の発展のために必要な条件を保障する。[…] 国は、すべての国民の連帯と平等を宣言する」。

ユネスコのポスター
<質問>
1.1946年憲法の前文で宣言されている原理は、どんなものですか?
2.この三つの手の持ち主は誰のものですか?
3.これらの手は、オリーブ* の葉をつかんでいます。この木は、何を表していますか?
4.彼らは、どうして手を一つにしているのでしょうか?
*オリーブは、平和、賢明さ、思いやりなどの象徴とされています。

「君、転校生?じゃ、学校を案内してあげるよ」
<質問>
1. これらの行為の一つひとつについて述べなさい。
2. これらのイラストは、連帯が生活を快適にするという考えをどのように説明していますか?
3. 中学校、そして毎日の生活の中で、連帯が発揮される他の例を挙げなさい。
病院にいるとき、あなたは日々の命が、自分の血液を提供した人々によって助けられていることを知ります。そしてあなたも、おそらく過去に献血をしたことがあるでしょう。あなたの病院での日々は、あなたの家族や周囲の人々に思いやりの気持ちをおこさせ、それを態度であらわす機会となるでしょう。
雑誌「公的扶助―パリの病院」、2001年
<質問>
1. 献血がなぜ必要か、この文はのべていますか?
2. この「態度」とは、どのようなものですか?
フランスの中学2年(日本の中1)の教科書「明日、市民になる」より
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