
ル・パリジャン紙3月26日付
―今日フランスではじめて、生徒の父母の団体が宿題なしの2週間を促した―

私は宿題が嫌い!
ある父母たちにとっては、それはまさに子どもにとって「苦痛」であり、「不平等の要因」であるが、他の父母たちにとっては、「欠かせないもの」である。小学生にとっての家での勉強については、意見が分かれたままである。生徒の親でつくるおもな連合体である父母会評議会連盟FCPEと、フレネ運動の促進をめざす近代学校協力研究所ICEMは、討論のテーマにこれを選んで、初等教育での「宿題なしの2週間」を守ることを父母と教師に呼びかけた。ブログ(二週間ですでに2万2千を超える訪問があった)を通じて、子どもの家での勉強につきあう他の方法を考えてみるよう促した。
―初等教育では、公式に禁じられている―
どうして?「それは教育的な効果が証明されていないからです」と、父母協議会連盟FCPE会長のジャン・ジャック・アザンが反論した。「もし生徒が学校でうまく解けなかった問題を、家に帰ってどのようにして解いたか見ることができないからです。授業でやるべき問題を親にやってもらうことも現実に起こります」。
別の理由もある。「それは不平等を大きくする」と、近代学校協力研究所ICEMの所長であるカトリーヌ・シャブランは考える。「すべての家庭が、子どもの勉強を見てやる時間、あるいは知識があるわけではないのです」。今日のところは、宿題そのものについて意義をはさむ参加者はいなかった。意見が分かれたのは、学校にいる時間にやるかどうかであった。初等教育においては、家で宿題をやることは通達で禁じられている。しかし実際には、多くの教師が宿題を出している。多くの子どもが、毎晩30分間か1時間を宿題にあてている。水曜[フランスでは学校が休み]と週末は、宿題をやる時間が急上昇する。
「教師は理解していない!」とジャン・ジャック・アザンが声をあげた。「それは子どもにとっては、ものすごいプレッシャーなのです」。この意見に賛成した親はいなかった。「宿題はやり方によっては、子どもに自立させる準備となる」と、別の父母団体である公立生徒父母連盟PEEPの全国書記ミリアム・メネは考える。「もちろん節度が必要ですが、一つの問題を繰り返しやらせることです。何かをつかませるには良い方法です!」
<続く>
図書館にル・モンド紙がこなくなりました。電子版も、私が以前トラブルを起こして、見れなくなりました。どこかよその図書館を探さなきゃ・・・
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