多くの教師が宿題の継続を望んでいる
家での宿題は?その質問が深刻に受け止められなければ、教師はおおむね宿題に肯定的である。「宿題は教育的な利点があります。なぜなら、学校と家との間に交流ができるからです。それは両親が、自分の子どもたちがクラスでどんなことをしているか理解できるからです」と、小学校で多数派の教員組合である全国小学校教員・中学校教員統一労働組合Snuipp-FSU全国書記のセバスチアン・シールは考える。書くことで子どもたちがうんざりすることが問題ではない。「宿題が、不平等を生むことはありません。いくつかの家庭では、子どもたちを助けようとしないでしょう。子どもたちが行動するように働きかけ、また助けるのは学校なのです」。
他の同僚と同じように、アルザスの教師であるカトリーヌも、宿題なしでどうやったらよいか分からない。「宿題についていろいろ指摘があるのは聞いています。でも授業時間が少なくなり、カリキュラムはますます過重になるなかで、学課を教える時間をどうやって確保するか・・・クラスの授業では、すべてをできないのです」。小学5年を受け持つこの30歳の女教師は、もし宿題を出さなければ、何人もの親に責められるだろうとさえ考えている。
「私は、いわば法のらち外にいる」カトリーヌ、アルザスの小学校教師
この教師は、柔軟な考えを示した。「ある親が私に、宿題に3時間もかけてるの、まるで戦場みたいだわと言ったら、私は軽くしてあげます。覚えなきゃいけない言葉が20あったとしたら、私は10に減らしてあげるわ」。
彼女の勤務する学校には、各レベルに割く時間を示す宿題の一覧表がある。それは親にも渡される。二人の子供を持つ母親は、二重に一覧表を手にする。「6歳の子どもには、書き取りの宿題があるんです。私は子ども後ろにつきっきりです。これって、自然なこととは思えないのです」。小学校5年では、記述の宿題が多くなる。「私はいわば法のらち外にいるのです。しかし生徒たちが中学1年生になる準備のために、彼らが集中するようしむけるために努力すべきです」とカトリーヌは自分の考えを確認した。
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