政府刊行物によって要約された市民の行動様式
市民であること―
ボランティアになること
ボランティア活動は、人の[能力の]開花、あるいは生活条件の改善をめざす活動に、いかなる報酬も要求しないで参加することです。
それは、社会生活に参加する古くからの伝統です。昔は多くが、教会の活動でした。19世紀に入ると、貧しい人のために資金を集めて分配する活動に自分の時間を使うのが、裕福な階層の女性にとって伝統となりました。
この社会活動への参加は、ここ20年の間に復活しました。「新たな貧困」と呼ばれる状況が、多くの市民を、資金的な参加、また自分の時間を提供するボランティアへと向かわせました。一方で「心のレストラン」のような団体は、1980年代における排除の広がりと貧困が確かに存在することを明らかにしました。
しかし、ボランティア活動が発展していることにも目を向けることも大切です。いろいろな分野の専門家が、サービスを受ける手段をもたない人びとに、自分たちの専門的能力を無料で提供しています。たとえばより貧しい人びとに援助の手を差し伸べるために、専門家の団体がつくられています。よく知られている例として、たとえば先進国の社会から排除された人びと、あるいは発展途上国の病人をボランティアで治療する医師たちの団体「国境なき医師団」や「世界の医師団」はよく知られています。ますます多くの専門家が、このような活動に参加してきています。行政その他の措置から排除された人びとを援助するボランティアの弁護士の団体もあります。
高校生向けの「市民についてのテキスト集」より
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