
組合活動の「見習い」は、高校からはじまる・・・そして大学に引き継がれる。
学生組合および高校生の代表団
活動家としてのスタートには、年齢は関係ありません。組合の中で活動を習得するのです。高校からでも大学からでもスタートすることができます。目的は、学習の条件を改善することです。参加によって、誰でもその構成員となることができる、すべての段階での代表団になることもできます。
高校からCollège(中学)では、クラス代表は生徒の直接の代表です。しかしlycée(高校)では生徒の代表は、各高校、大学区そして全国に組織された高校生活評議会(CVL)を介して、全国規模の代表にまでなり、遠い存在になります。これらの決定機関の一員となったLycéeの代表は、末端のレベルから、高校生活全国評議会(CNVL)と3名の生徒代表が参加する教育全国協議会(CNE)にいたるまで、設備面、安全面、衛生面からの学習環境の整備に関わります。
大学では学生の中から、大学内の三つの評議会、すなわち運営評議会[訳注参照]、学業・学生生活評議会(Cevu)、学術評議会に参加する代表者が選ばれます。そして学生組合の選挙によって、大学福祉地域センター(Crous)、大学福祉全国センター(Cnous)そして高等教育研究全国評議会(Cneser)の構成員に選ばれます。
[訳注] 運営評議会は、学長を選出します。2007年以前は三つの評議会が選出していました。
学生組合Lycée(高校)においても(国民教育省によれば、組合加盟の生徒は0,0005%)、大学においても(1%未満)極めて弱い代表権であるにもかかわらず、学生組合は重要な役割を果たします。
学生組合および高校生の代表団

Unef(フランス学生全国連合)1907年設立、(2001年Unef-IDとUnef-SEが再統一)、各CROUS(大学福祉地域センター)から87名が選出
Cé(学生連盟) 1989年設立、各CROUSから2名選出
Fage(学生一般協会連盟)1989年設立、各CROUSから34名選出
Uni(大学間全国連合)1968年設立、各CROUSから33名選出
PDE(学生地位向上・支援)1994年設立、各CROUSから21名選出
活動家の声リディー、17歳、高校生活全国評議会(CNVL)のグルノーブル大学区の代表
CNVLの運動の一環として、教育大臣とも面談します。高校生の春の運動の時、いくつかの質問をしました。私たちは、これまで充分なコミュニケーションをしてこなかったと思っています。それでも、会期が終了してひと月後、もう一度話し合いを持つことができました。大学区におけるプランは非常に具体的です。数週間におよぶ貧困、エイズにたいする闘いを組織しました。そして高校生生活の改善につとめました。また教育機関にたいして、高校の民主主義がより明瞭に認めるよう働きかけてきました。高校生は、そのことに関心を持つべきです。いまそれをやらないと、大人になって投票するとき、そのことが活かされないのです。それは民主主義の基本です」。
ジュリー、22歳、トゥールーズ学生総連合―学生組合連盟(Aget-FSE)
「私は3年前から組合員です。私は大学2年の終わりに、トゥールーズ学生総連合(Aget)に加盟しました。大学一般課程修了証書と修士号の制度を廃止するという、LMD(学士号、修士号、博士号)の改革に反対する、重要な学生運動がありました。組合員であるなしに関わらず、すべての学部の人びとが決起しました。この運動で私は、多くのことを学びました。そのとき思ったのです。『このまま続けてもいい』って。Agetは私に合っていました。闘う組合だったからです。わたしはとくに、外国人学生が不法滞在sans-papierにならないように、彼らを守る取り組みに携わっています。できるだけ多くの外国人学生を集めること、そして彼らが自分で自分を守るようにすることがその目的です。この活動のおかげで、私は大学の・・・そして社会の機能についても、詳しく知ることができました」。
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