ヒトラーが考える協力 総統は、フランスに関して決して愛想の良い協調関係を持ってはならないと考えておられる。協力を語ることが有効なのは、せいぜい今のうちである。総統はなによりも事実を求められている。その他の言葉は、いっさいお聞きにならないであろう。もしこの戦争が、総統が言われるように終結するならば、フランスは高い代償を払わなければならない。なぜなら戦争を引き起こし推し進めたのはフランスであるからだ。フランスは、1500年当時の国境に引き戻されるであろう。すなわちブルゴーニュは帝国の領土に戻るのだ。
ゲッペルス、日記、1942年4月26日
ラバルの考える協力 第三共和制の元首相であるピエール・ラバルは、ペタン元帥への全権委任投票を推し進めた中心人物であった。1940年12月に副首相となりペタンの「後継者」となった。[ペタンによって解任された]ラバルは、ドイツの要請によって1942年4月に政府に復帰した。[フランス解放後]死刑を宣告され、1945年10月15日に処刑された。
この戦争から、不可避的に新しいヨーロッパが生まれるしばしばヨーロッパについて語られる。フランスにおいては、まだ聞き慣れない言葉である。人は、わが郷土を愛するごとく、国を愛する。私はフランス人として、我々が近い将来ヨーロッパを愛するようになり、そのヨーロッパでフランスがそれにふさわしい地位を占めることを願う。ヨーロッパを建設するために、ドイツは大規模な戦闘を始めたところである。ドイツは他の国とともに、多大な犠牲を引き受けるに違いない。そして若者たちの血を出し惜しみしないであろう。ドイツは、戦場に送り出す若者たちを、工場に農村に求めるであろう。私は、ドイツの勝利を願う。なぜならば、ドイツの勝利がなければ、明日にでもボルシェビキが至る所にはびこるからだ。
ピエール・ラバルの1942年6月22日の演説、Les Temps nouveaux1942年6月号
学習の足跡1.1940年当時の、ペタン元帥の人気はどのように説明することができるでしょうか?ヴィシー政権のプロパガンダは、この人物のどのような強みを強調しようとしましたか?
2.国民革命政策の基本方針を分析しなさい。それはどのような現場で展開されるかを確認しなさい。すなわちフランスのイメージをどのようなものにしようとしているのでしょうか?ヴィシー体制の思想的インスピレーションを推論しなさい。
3.ラバルは、国家の対独協力をどのように正当化しましたか?彼が求める目標は、ヒトラーの意図と両立するでしょうか?
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