イル・サンジェルマンの散歩道

レジスタンスへの女性の参加

Jacqueline Péry d'Alincourt―レジスタンスでの名前は « Violaine »―は、1943年9月にゲシュタポに逮捕され、1944年4月にRavensbrückに強制収容された。そして1945年4月、スエーデンの赤十字によって解放された。

　1942年の春、22歳の私は占領されたパリにいました。

　「毎日、男たち、女たち、子どもたちがいなくなりました。なぜ屈服を受け入れなければならないのか？私は死んだ方がましだと思いました。この衝撃は決定的に、私の心の中に、誰も打ち砕くことができない決意を芽生えさせました。敵は、死を恐れない者にたいして思い通りにはできないと。

　私は、友人のClaire Chevrillonにそのことを話しました。彼女は、私の知らないうちに、すでにレジスタンスに参加していたのです。彼女は私を、Gautier （当時、航空作戦局BOAの地方責任者であったJean Ayral）に紹介しました。彼は、Max（ジャン・ムーラン）の直属の部下でした。私は、彼らとともに絶対悪を体現する敵と戦うために、人間の名誉を守るために、全面的にレジスタンスに参加しました。まず BOAのメンバーとなり、つぎに全国委員会の秘書団の一員になりました。

　ロンドンから来た密使の居住を確保し、彼らの生活手段―身分証明書、配給券、見せかけの職業―を用意すること、「郵便箱」（フランス全国から送られてくる非合法の郵便物を集めて回る）を見つけることが必要でした。そしてアパルトマンを見つけることも。警報は絶えず鳴りました。警報が鳴ったときは危険なのです。

　1943年9月24日、家に帰るとゲシュタポが私を待っていました。

　レジスタンス活動家の後をつけ、罠にかけたのです。そして尋問し、[…] Fresnes監獄の独房に留置しました。1944年4月、新たに怖れることが起きました。私たちの内の500人が指名され、行く先を知らされずに監獄を出発しました。

　5日後に、私たちはメクレンブルグから離れた地方にあるラーフェンスブリュック強制収容所にいました」。


Évelyne Morin-Rotureau （通称）、1939年-1945年―女の闘い、フランス人とドイツ人、戦争の記憶から忘れられた人びと、パリ、2001年

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フランスのために死んだコミュニスト

共産主義青年同盟のメンバーであったJoseph Dolobelは、ドイツの軍事裁判によって死刑を宣告され、1942年7月アラスで処刑された。彼は処刑の前日に手紙を書いていた。

　「私の家族へ、私たちの偉大な党へ、そして共産主義青年同盟へ。チュートン* の蛮行の犠牲となった私のすべての同士の名において、この最後の手紙を書くことは、容易いことではありません。[…] 親愛なる同志たちよ、私たちがなすべき義務を果たしたこと、そして私たちが何も悔いてはいないことを信じてください。私たちは、党のそしてフランスの最良の兵士だったのです。この見せしめは無駄ではありません。なぜならば、フランスは生き続け、私たちの偉大な党は、働く者が意欲をもてるような、より良い社会のなかに自らの存在を見出すに違いないのだから。

　 私たちは、ヒトラーが攻勢に出ることができず、勇敢な赤軍が彼の気をもませ、少しずつ消耗させるのを見ることを慰めとしながら、旅立ちます。

　勝利は確実です。ナチズムとファシズムは、永遠に死滅する寸前にあるのです。

　同士たちよ、私の親友たちよ、私は君たちにさよならを言います。そして次のことを断言します。すべての不幸な友とともに、私たちは顔を上げて、処刑用の柱に向かいます。そして拳を握りしめ、力の限り叫ぶでしょう。偉大な共産党万歳！フランス万歳！」

* ゲルマン民族を表す昔の用語。ここではドイツの拡張主義に対するドイツ嫌いの表現。

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処刑の告示

告示は独仏の二言語で書かれ、ド・ゴール主義のレジスタンス闘士の場合は明るい地に、共産主義者の場合は赤地に印刷された。

[内容]

告示
１．ユダヤ人 Szmut tyszegman パリ市
２．Henry Gauterot なる者　パリ市

両名は、ドイツ軍占領軍に反対して組織された共産党のデモに参加することによって、利敵行為をおこなったかどで、死刑を宣告された。両名は本日銃殺刑に処せられた。　1941年8月19日　パリ

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＜学習の足跡＞

１．レジスタンス組織が重視した活動はどんなものでしたか？（資料および）

２，このレジスタンスに参加する二つの例の、共通点と相違点を指摘しなさい。（資料および）

３．ここに転載した資料を参考にしながら、証言および歴史的文書は、どのようにして理解を助けるかについて説明しなさい。（資料）