6.みんなで復習
■もう一度、二匹の主人公のどちらが好きか?と聞きます。もし意見を変えた生徒がいる場合には、その理由をたずねます。
■物語の構成から、教訓の意味するところへ。鳥瞰図で出来事の場所を確認させます。そのうえで、重要なところだけ取り出して、短い物語を再構成します。それは二匹の主人公の友情の物語を超えて、自由の賛歌になります。
□自由を意味する言葉
質問―自由libertéと同じグループの言葉を見つけ、その意味を明確にしなさい。(解放するlibérer、自由なlibre、自由意思libre arbitreなど)
自由libertéの語彙場―自由に関係する言葉や表現の星座をつくり、関係を明確にする。(従属、奴隷、隷属、不自由、抑圧、圧政、権力、自由、自治権、独立、自立・自律、解放する、服従させる、人権、平等、友愛など)
■自由について
他人の自由を妨げないすべてのことをおこなう自由、思想の自由、経済的自由、集会の自由、表現の自由、出版の自由、結社の自由など。自由という言葉を連想させるものを集め、リストをつくります。毎日の生活、歴史、ニュースの中に、その例を求めます。それらすべてを、移動の自由、政治的自由、経済的自由に分類します。このとき共和国の標語(自由、平等、友愛)、その起源、意味すること、私たちの民主主義によって擁護されるさまざまな自由について触れます。ついでに世界人権宣言の存在について触れ、1、3、4、9、13、18、19、20条を生徒たちに読んで聞かせます(小学校2、3年では詳しくは立ち入る必要はありません)。こうしてこれらの価値の普遍性が明らかになります。また他人との関係についても考え始めさせます。自由であるということは、したいことは何でもできると子どもたちは自分から言います。勉強を重ねていくと、利己主義égoismeから連帯solidaritéへの移行をみることができます。同時に、この自由への放棄の状態についても取り上げましょう。たとえば、私たちはコマーシャルから自由でしょうか?それとも穏やかな隷属の状態にあるのでしょうか?
□自由のシンボル
子どもたちに、自分の記憶、新聞、記念碑、碑文、祭典、絵のなかで自由を想起させるもの、あるいは自由のシンボルを探させます。
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