<授業で使う資料>
ヴェルサイユで開催する全国三部会招集の勅令国王より、
愛すべき、そして忠実なる、わが臣民へ。
余はいま、国の財政状態に関わるあらゆる困難を乗り越えるために、そしてわが臣民の幸福と王国の繁栄に注意をはらう政府のあらゆる部分に、揺るぐことのない秩序を打ち立てるために、余に忠誠を尽くす臣民の協力を必要としている。それが、余が、余に服従するすべての地方から、三部会議会を招集することを決意するに至った最大の理由である。それによって、余に提言し、余が目にすることができるよう手を貸し、余の人民の願いや陳情書を余に知らしめることができ、その結果、主権者である余と臣民の相互信頼や相互愛によって、できるだけ早く国家の困難にたいする有効な手だてをもたらし、有効かつ確実な方法によってあらゆる種類の乱費を改め、かつ予防し、公共の至福を保証し、余が永きあいだ奪われていた平穏と安定を取りもどすことができるのである。
1789年1月14日、ヴェルサイユにて
教師が翻訳し、そのあとでもう一度読むことを提案する。
三つのグループに、共通の資料が渡される。それは農民に課せられた苦役の上に、貴族と聖職者の富が乗っかるという現実を強調した、三つの身分の階層性の風刺画である。
第三身分の多数派は除かれる―農民のグループが読み上げる陳情書予期しないときに3、4人の警察が来て、家捜しし、私たちのわずかな肉の蓄えを見つけると、それを持ち去ります。そしてたびたび私たちを牢にぶち込み、そのあいだ家族は飢えで死にそうになり、農地は放置され、家畜を死なせることになるのです。
ガスティーヌの小教区の陳情書
国王閣下、私たちは、あらゆる種類の税金で打ちのめされています。私たちはこれまでに、自分たちのパンの一部を差し上げています。さらなるパンを差し出すことになれば、私たちのためのパンがなくなってしまいます。もし閣下が、私たちが住む貧しい家、私たちが食する粗末な食事をご覧になれば、衝撃をお受けになるでしょう。
私たちが悲しく思うのは、最も富をもつ者が少なくはらい、最も貧しい者が多く払うということです。私たちは税を払いますが、聖職者と貴族は、一銭たりとも税を払わないことです。ではなぜ富む者が最も少なく払い、貧しき者が最も多く払うのでしょうか?
キュルモンの農民たち
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