
球技場の誓い
<全国三部会議員の発言>
聖職者 ―カトリックは王国全体で認められ、実践されている唯一の宗教であるべきである。もっとも厳しい苦痛は、宗教、国王が任命した人物、政府の諸原理を攻撃する者に対して与えられるべきである。
―農民は長い間、極貧の重圧の下で呻いていた。農民に重くのしかかるのは、いくつもの税である。彼らの貧窮を和らげ、彼らの幸せに貢献するために、我々が今まで享受してきた財政上の特権を公式に放棄し、他の市民と同じように、我々の資産に見合う税額の支払いを受け入れることを受け入れる。
―確実で迅速な手段を見つけること
―いくつかの教区の中に慈善事務所を設け、教区内から貧困と乞食を一掃する。
―貧しき人が避難する権利をもてるように、郡の病院を建てる。
貴族―我々は、今まで貴族身分の属性であり、我々の先祖から受け継いできた権利を失うことを、頑固として承認しない。そして全国三部会の我々の代表に、我々の領地の所有権を侵害しうるすべてことに反対するよう命ずる。
―貴族議員の義務は、我々の身分の栄誉権と、今日までフランスの貴族が享受した優越性を保持することである。
―特権(払うべき税のことではない)の保持と、貴族が永いあいだ享受してきた優越性とは、貴族が他と区別され、攻撃や廃止の対象となりえない特権であるということである。
―アモンの貴族は、裁判権、狩猟権、漁獲権そして農民からのあらゆる税の徴収権といった領主権を放棄するつもりなどさらさらない。
ブルジョア[都市市民]―すべての富を対象とし、何人も逃れることができない一般比例課税と、商人や手
工業者の資力に応じた産業税を創設すべきである。
―国王には、ひたすら宮廷の出費を削減することを懇願するようにすべきである。
―刑事裁判を改革し、すべての被告が自分の無実を証明する権利を有し、被告が求めた弁護士は被告の弁護を拒否することができないようにすべきである。
―出版の自由を認めるべきである。
―卸であれ小売であれ、聖職者を除いて、万人が商業を営むことができるようにすべきである。
―慣習や度量衡の違いを縮小し、ひとつの慣習、ひとつの度量衡に統一する手だてを考えるべきである。
<最後の資料>
革命前と革命後の、政治体制を比較する二つの図式。二番目の図式は、今のところフランスはまだ王国であるが、しかし王国の基本をなす諸法律が、第三身分が主導して制定した憲法に場所を譲った。
1789年8月26日の「人と市民の権利宣言」
「我々は、王国の憲法が制定されるまで解散することなく、情勢が必要とするときはどこにおいても結集することを誓う」。
第三身分代議士バイイの宣言
次は、パリ・コミューンです。
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