イル・サンジェルマンの散歩道

議論のポイント

1944年2月、逮捕されたマヌーシアン・グループのレジスタンス活動家は、法廷に引き出された。彼らは死刑の判決を受け、処刑される運命にある。彼らはすべて、当時の新聞が報じたような「強盗」としてだけでなく、すなわちレジスタンスの戦士として知られた非正規軍兵士として刑を受けたのである。

この武装闘争に参加した外国人のなかには、ナチスが1944年2月に処刑したミサーク・マヌーシアンというアルメニア人が指導していたFTP-MOI*というグループに所属する者もいた。ナチスは「赤いポスター」というパスターを街中の壁に貼り、MOIのメンバーを外国の出先機関のように描いて、レジスタンス活動の信用を失わせようとした。

数年前から、FTP-MOIの逮捕のときの状況について論争が起きている。彼らは、何らかの理由で、FTPの組織によって密告されたのではないか？私たちは、オブラック問題のように、非公然の戦争をめぐる状況の中では、どのような主張も可能になりうると考える。私たちは、確かなことはなにひとつ立証されないことを知っている。自分の好奇心を満足させたいのならば、Fayard社から出ている、Robrieux P.のマヌーシアン事件を参照することができる。これらの問いは、フランス人が自分たちの過去のある部分について考えようとする兆しかもしれない。

* 非正規軍兵士およびパルチザン（FTP）外国人労働者支部(MOI)