■の部分が、1914年当時のフランス植民地
授業の活性化への言及この状況―問題点で唯一難しい問題は、アルジェリア戦争の苛烈さにある。この点に関して教師は、生徒の家族の中に、急進的な意見をもつ者、さらには過激主義者がいることもありうることを念頭に置かねばならない。
この状況―問題点において、アルジェリア戦争そのものについて語ることを慎重に避けなければならないのは、この理由による。しかし本題からはずれないように、ます初期段階のアルジェ征服と議会の委員会について、次いで独立を意思を示す最初のデモについてきちんと教えることによって、生徒がある日、必要に駆られてこの問題に取り組みたいと思ったときに備えなければならない。
アルジェリアに対する植民地的影響力を激しく非難する反植民地主義の観点を押しつけることは、慎重さと倫理上の理由から、実りのあるものとはいえない。もし生徒が家庭において、それとは違った事実を聞いていたとするならば、反対の事実のみを押しつけることは、生徒を惑わす有害なものであるように思える。非植民地化固有の事件について、相反する観点から読むことができる材料を与えることが、適切で効果的である。
それゆえ教師は、資料がもつ矛盾がよく機能するように気を配ると同時に、生徒が自分の意見を強く主張しないように気をつけなければならない。それは植民地政策に対する徹底した批判というより、むしろフランスが、植民地政策を提唱し推し進めようとしてぶつかる矛盾である。
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