イル・サンジェルマンの散歩道

（グループ１）軍事大臣クレモン-トネールがおこなった、アルジェについてのフランス国王への報告

これらの沿岸には、そこを所有すれば多大な利益を得るであろう場所が多くあります。この広大な土地の大部分は、極めて豊かな平原であります。山は、モミ、コナラの森に覆われ、これは造船に役立つはずであります。そして豊富で極めて良質の鉱山を開発できます。海岸は、豊かな塩田をつくることができます。王政が外国の侵略から国を守るだけでなく、遠方の国を征服することができることをフランスに思い起こさせることは、有益なこととなるでしょう。

指示―あなたは議会調査委員会を前にして、アルジェリアの植民地化の利益を守らなければなりません。

---

（グループ２）ビュジョー*、この征服を維持し、活用させる方法について（1842年）

　アルジェリアは、フランスの産業が必要とする原料を大量に提供する一方で、これから永きにわたって、フランスの工場生産物を必要とするであろう。しかしフランスの入植者がアルジェリアで、油、絹、たばこ、綿、コルクを生産する前に、アラブ人が我々のもとに、皮、種、家畜、羊毛、その他の生産品を運んでくる前に、武力によって支配が勝ち取られなければならない。

指示―あなたは議会調査委員会を前にして、アルジェリアの植民地化の利益を守らなければなりません。

*ビュジョー : 元帥、アルジェリアの総督

下線文
（グループ３）アルジェリアにおける議会調査委員会の報告の抜粋（1833年）

　我々は、神殿、墓、家屋の内部、イスラム教徒の安息所を冒涜した。そして裁判にもかけず疑いだけで、人びとを処刑場に送った。その罪状は、今でも疑わしいままである。我々は人びとを虐殺し、罪のない住民をすべて憶測だけで喉を切って殺した。一言でいうと、野蛮さにおいては、我々は自分たちが文明化をしようとした野蛮人をはるかに凌駕し、そして文明化に成功しなかったことについて、彼らに不満をいうのである。

（指示）あなたは議会調査委員会を前にして、アルジェリアの植民地化を止めようと試みなければなりません。

---

（グループ４）ビュジョーのいくつかのメッセージ

諸君の闘いの仕上げは、収穫とあばら屋を燃やすことでなければならない。

我々は、再建された村々の大部分をふたたび焼き払わなければならない。

私は、諸君が捕らえた女を注意深く監視することを勧める。服従を手にすることができるのは、女によってなのだ。

充分に懲らしめられた部族は、しばらくは静かにし、服従するであろう。

（指示）あなたは議会調査委員会を前にして、アルジェリアの植民地化を止めようと試みなければなりません。