B. 市民としての生活を準備するここでの目的は、共和国の基礎を築く原理と主な規則が機能して活性化する民主主義の諸制度についての理解に役立つことです。生徒が、私たちの民主主義の責任ある主人公になることができることでもあります。
<知識>
自分の自由を行使するためには、市民は見識をもたなければなりません。人文主義および科学的な文化を身につけることによって、責任ある市民生活を準備することができます。
こうした基礎的な知識、とくにフランス、ヨーロッパの歴史についての知識のほかに、生徒は次のようなことも知らなければなりません。
・人と市民の権利宣言
・子どもの権利条約
・共和国のシンボルとその意味するところ(三色旗、標語、ラ・マルセイエーズ)
・民主的な生活を送るための基本的な規則(法律、代議制の原理、普通選挙、投票の秘密、多数決による決定と反対派の権利)。これらの具体的な知識は、小学校の日常生活における様々な状況の中で始まり、それが中学校、とくに代表選挙によって引き継がれる。
・社会的・政治的生活の規則と、共和国を築いた価値との関連。
・基本となる法律概念。とくに
・身元
・国籍
・日常生活に関連する責任の原理と契約の概念(賃貸契約、労働契約にサインすること、財産を取得すること、結婚すること、出生届など)。
・管理に関するいくつかの概念(個人的な予算を立てる、負債を負う)
・司法の機能(刑法と民法の違い、司法と行政の違い)
・重要な国際機関
・欧州連合
・欧州連合を構成する国々が共有する究極目的
・欧州連合の諸制度の主な特徴
・フランスの機構の主な特徴
・共和国の主な制度(国と地方自治体の権力と機能)
・ライシテ[政教分離]の原理
・フランスの人口と経済に関する主なデータ
・歳入と支出のあらまし(国、地方自治体、社会保障)
・社会福祉事業の機能
<能力>
生徒は判断でき、批判精神を持ちます。そのことによって、
・スピーチ、物語、報道の主観的あるいは不公平な部分を捉え、
・合理的な論拠と強引な理屈を見分け、
・情報を見分け、区分し、階層化し、批判的に見て、距離を置き、
・仮想か現実かを見分け、
・メディアへの接し方を学び、自分の立ち位置と社会における自分の影響力について自覚し、
・自分の意見を形成し、それを検討し、ニュアンス(感情、偏見やステレオタイプからの影響を意識することにより)を加えることができます。
<態度>
市民教育が終了したときに、生徒は法の価値そして参加することの価値について意識するでしょう。それは次のことを含みます。
・権利と義務の意識。
・公的生活と重要な社会問題に対する関心。
・投票の重要性および民主的に決定することについての意識。
・市民としての活動に参加する意思。
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