④人の権利の教育は、多くの教科および教科相互の接近に支えられる。
人の権利の教育は、その定義および目的から、多くの教科とともにしか、そして教科間の相互性においてしか存在しない。すべての教師、諸教科および教育活動の全体は、人の権利の教育に寄与する。学校生活そして学校と環境との関係を包摂する全体は、その意義をすべて人の権利の教育に与える。歴史および地理の教師はもちろん、母語やフランス語の教師、そして生物、宗教、体育の教師もそうである。ユネスコの“L’école amie des enfants »「子どもの友としての学校」[ 仮訳] の掲げる項目は、その指標を含む。
“L’école amie des enfants »「子どもの友としての学校」
“L’école amie des enfants » 「子どもの友としての学校」は、人の権利を尊重し、あるべき生活の質を示す学校であり、
―排除、差別、差異についてのステレオタイプを認めない。
―多様性を尊重し、すべての子どものための教育を受ける平等、それは少数民族、エイズ患者の子ども、障がいをもつ子ども、搾取や暴力の犠牲になる子どもを含む。
その生活環境は健康的で、次のように子ども達を守る。
―衛生的で、薬物、体罰、ハラスメントを排除する。そして健康的は設備を備え、必要に応じた水を供給し、栄養補給や心理カウンセリングなどをおこなう。
―実践的な能力に基づいた教育を提供する。
―肉体的かつ精神的な健康、社会的および教師と生徒との感情的な健全さを促進する。
―子どもに加えられる暴力と虐待から、すべての子どもを守り、保護する。
―子どもに積極的な経験をさせる。
そして性差を尊重する。
―就学および学習における性的平等を促進する。
―性差についてのステレオタイプを排除する。
―学校の施設、授業および教科書、また教育方法は、女生徒に不都合を与えない。
―男子生徒と女子生徒が、非暴力の環境において社会的関係を築くことを可能にする。
―権利、尊厳、他との平等にたいする尊重を奨励する。
子どもに、子どもの家族に、子どもが属する共同体に、次のことを呼びかける。
―子どもを中心に据え、学校生活のすべての面への子どもの参加を促進する。
―家庭に軸を置き、家族的なつながりを強めるよう努める。
―共同体に基礎を置き、共同体の中で子どものための活動をし、子どもの権利を擁護するために他の当事者と協力している、教育を推進する団体を助成する。
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