古山古麗雄の著作からの引用と、元兵士の証言から書き起こしたものです。
http://www.youtube.com/watch?v=2o8haj5wVFE
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「下級兵士はただ従うしかなかった。しかし生きた捕虜を銃剣で殺せという命令。耐え難かった。今でも夢に見る」。
「死を痛ましいと思う気持ちは短く、忘れるのは早い」(古山)
「歩兵は消耗品。死ななければ帰れない。悔しさ通り越してむなしい」。
「勝算もないのに攻撃命令がだされ、その度に戦死傷者がでた」。
「死んだのは下級兵。ただ命令に従って死んだ」。
「下級兵士は、自分が人間であることを主張することも出来ない。屈辱に鈍感になってくる」(古山)。
「一兵卒には、戦争の全体は知る由もなかった。初めから仮定のない戦場に送られた」(古山)。
「必勝の信念と大和魂(日本軍)と、必勝の態勢(中国軍)の闘いだった。勝てるわけがない。しかし勝てないと解っていても、日本人がもたなければならないものがあった」(古山)。
「守備隊長の訓話―敵を30人殺さなければ、死んではならない」。
「両腕を失えば両足、両足を失えば噛み砕いて、敵を倒すべし。戦場を墓場とし、陣地を死守すべし」。
「敵陣に倒れ、死んで神となる。男子、無上の光栄なり!」
「守備する陣地に大量の敵軍が押し寄せてきた。このままでは殺されてしまうと、命からがら後退したら、司令官が無断撤退は死刑に値すると軍刀を抜いた」。
「惨死を散華という。全滅を玉砕という、そういう言い換えをしたのは、誰だ?」(古山)。
「このまま戦死した戦友たちを置いて去っていいのか?我々だけで去っていいのか?思いでというより、頭にこびりついている」。
「目の前で。戦友が戦死したんですよ!生還しても、囚われ続けています」。
「戦場での自分の手記が書かれている例は、夥しい数に上る。しかし手記を書くと言うことはどういう事だろうか?」(古山)。
古山古麗雄「生き残った者は、戦死者に対し、どのような思いをもてばよいのか?その答は、私には出せない」。
「戦争という巨大な環境で、自分の運命も軍に任せるしかないのだという考えに流される。運命の翻弄される人間の軽さ、しかし人間である以上、ものを考えることのできる動物の重さを感じる」(古山)
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